ラジオがつないだ命 FM石巻と東日本大震災

ラジオ石巻専務取締役 鈴木 孝也

 東日本大震災の津波に襲われた自宅2階から、携帯電話で必死に助けを求めるメールを打ち続けた女性がいた。雄勝小学校の教師は、30kmの道のりを歩いてラジオ石巻にたどり着き、地区の惨状を伝えた。幼稚園にいる娘の安否がつかめず、わらをもすがる思いでラジオ石巻に飛び込み、情報を求める母親がいた。
 甚大な被害を受けた石巻市の地域FM局「ラジオ石巻」はリスナー(聴取者)から数多くのSOSメールを受けた。生死の境にあるリスナーを助けたい―と、アナウンサーはメールや安否情報を伝え続けた。
 ラジオの電波に“駆け込んだ”被災者らの「あの時」を振り返る。
◆四六 判
◆152 ページ
2012年02月08日発売
880円(税込)  注文数
その他関連商品
  • 460字の風景 夕刊コラムが映す被災地の今
  • 河北Standard宮城2025 Spring(No.64)
  • 地名は知っていた〈下〉 七ヶ浜〜山元 津波被災地を歩く
  • 南東北名山ガイド 蔵王
  • 魅惑の東北ローカル線「南東北」
  • 特別縮刷版 3・11東日本大震災 1カ月の記録
  • 仙台を探訪する55話 ー政宗さんは美男子でやさ男
  • 戦争のころ 仙台、宮城
  • 千の流れ星
  • とうほく方言の泉 ことばの玉手箱〈上〉
  • 明治維新と宮城の芸能
  • 月を見あげて第三集