ラジオがつないだ命 FM石巻と東日本大震災

ラジオ石巻専務取締役 鈴木 孝也

 東日本大震災の津波に襲われた自宅2階から、携帯電話で必死に助けを求めるメールを打ち続けた女性がいた。雄勝小学校の教師は、30kmの道のりを歩いてラジオ石巻にたどり着き、地区の惨状を伝えた。幼稚園にいる娘の安否がつかめず、わらをもすがる思いでラジオ石巻に飛び込み、情報を求める母親がいた。
 甚大な被害を受けた石巻市の地域FM局「ラジオ石巻」はリスナー(聴取者)から数多くのSOSメールを受けた。生死の境にあるリスナーを助けたい―と、アナウンサーはメールや安否情報を伝え続けた。
 ラジオの電波に“駆け込んだ”被災者らの「あの時」を振り返る。
◆四六 判
◆152 ページ
2012年02月08日発売
880円(税込)  注文数
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